重要なのは「挑戦」だ! 週刊少年ジャンプ2017年50号(2017/11/13発売) の感想

ブラッククローバー(田畠裕基)

スポーツもの以外でトーナメントがちゃんと完結したのは近年なかなかなかったなぁ。たいてい途中で敵対勢力が乱入するし。
ともあれ今回のトーナメントがザクスあらためイデアーレ登場のための大きな前座じゃったのじゃ……。
あとは王選騎士団という白夜の魔眼に対抗する組織が整ったことと、ランギルスの裏に誰かが暗躍しているらしいぞというのがストーリー上の大きな動き。まぁ、アニメで新たに入ってきた人向けの顔見せイベントも兼ねていたんだろうなぁ。

Dr.STONE(稲垣理一郎/Boichi)

スイカの動きがトリッキー過ぎて面白い。作品的には科学的な考証を大事にしてるけど、それに囚われずマンガチックな部分やご都合主義的な展開も忘れないからエンタテイメントとして楽しいよね。
スイカのメガネで金狼の近眼が直るのと、それに対する千空の(読者に向けられた)フォローがそこらへんのバランスを巧みに伝えてる。
そして金狼もついに科学の力の洗礼を受けたぜ! 楽しい洗脳計画やー。

ONE PEACE(尾田栄一郎)

回避率高い敵に対抗するために命中力でなくて攻撃力を積むルフィがやっぱりルフィぽくて好きです。案の定敗退。
で、カタクリの件は棚上げにして小休止かよと思ったらまさかのビッグマムとの遭遇である。余計に危険度アップ。ハラハラしっぱなしで読者も休まらない。あの手この手で緊張感が絶えない工夫がすごいわ。
一方でサンジサイドではケーキが完成。時間が歪んでる感があるんだけど話が一段落したら各キャラのタイムテーブルを整理したいな。

鬼滅の刃(吾峠呼世晴)

読者はわがままなものでして、主人公がうまくいくと「緊張感が足りない」と怒り、うまくいかないと「爽快感が足りない」と怒るのです。
そういう緊張感と爽快感をうまいこと行ったり来たりしてるのが本作。
堕姫を倒した! 楽しい! でも上弦のくせに弱くない? と思わせておいてお兄ちゃんの妓夫太郎が絶望的に強い。この落差の激しさよ。

僕のヒーローアカデミア(堀越耕平)

カジキが! 刺さってる! しかもピチピチしてる!
コメディチックに描いてるけどすごい痛いでこれ……。
ともあれデクの一本背負いが炸裂しーの、治崎の反撃はエリの能力で無効化。このコンビ攻防無敵の反則じゃねーか。そしてお茶子が治崎を捕獲と。
そして力を制御できない壊理をイレイサーが強制停止して一見落着すわ。
……と思いきやヴィラン連合の次の一手が。読者を安心させないこのヒキの強さよ。

約束のネバーランド(白井カイウ/出水ぽすか)

エマは選択を間違えると仲間全滅という重責がある。そしてかつて間違えたのがオジサン。そこらへんの重なる部分からオジサンが心を開いて行く流れか……と思いきやエマが直接対決である。エマが素直すぎて面白い。キャラクターが作者の思惑を越えて行動している感があるなぁ。いわゆる「勝手に動く」境地である。マンガ界のゾーンに入ってるので、これからどんどん面白くなっていくよ。

トマトイプーのリコピン(大石浩二)

今回は課金ガチャゲームの闇に切り込んだぞー!
本作の秀逸なところは、ただのギャグだろうと流したものをオチの伏線に使うこと。しかも前編に仕込んでおき、読者が別のマンガを読んでほどよく忘れた頃に後編で伏線回収するから意外感が強まる。雑誌の特性までも利用する強さがあるなぁ。

あとヴァニラの宣伝は全国区なのかな。

斉木楠雄のΨ難(麻生周一)

高橋と佐藤君の違いは考え始めると意外と深い。両方とも物語への寄与度合いとしてはモブキャラに名前がある程度なんだけど、同列と言ったら違和感があるよね。
これを考察するにーー。高橋は基本的にネームドキャラ(特に才虎)のゲスい言動の尻馬に乗り、そしてハシゴを外されて痛い目にあう役回りが多い。というかそればっかり……つまり彼はキャラクターというより「役割」が先行してるわけだ。これこそモブのモブたる所以、モブのアルファでありオメガである。ここらへんが意識して描かれてるから、佐藤君との違いが生まれてくるんじゃないかな。
作者も隅々まで考えてるなぁという感想でした。

ハイキュー!!(古舘春一)

自分はレギュラーメンバーとステージが違うと落胆してたのが先週の木下くん。しかし実は西谷の精神的支柱のひとつだったわけで、一歩進めたなぁ。これを機にモブを脱して欲しいものだ。しかし一方でルール上、ひいてはスポーツ漫画上の都合というものもあり、あんまり大人数が活躍すると話がまとまらなくなっちゃう。これは難しい問題ですな。

ぼくたちは勉強ができない(筒井大志)

というわけでドキドキお泊り回の相手は文乃でした!
まぁでも順当というか、成幸とお泊りして少年誌的に描写できる範囲内で済む相手って文乃しかいないよね……。他のキャラは薄い本案件ですよ!

青春兵器ナンバーワン(長谷川智広)

齊藤さん(パートナー)を失い、冷え切ってしまった長谷川先生の心……しかし巻末コメントでは新担当の福岡土産であっさり手のひらを返すという鬼畜ぶり。ヨカッタデスネー。ギャグ漫画作家は自分の日常もネタになるからいいのやら悪いのやら。
ともあれ本編はエージのツッコミが間に合わないほどの怒涛のギャグ攻勢でいながらも後半でじんわりさせられたぜ……なんといつマンガ力の強さなんだ。

火の丸相撲(川田)

鬼丸また三槍に負けてるゥーと思わせて録画でした。
今回は息抜き回だけど相撲豆知識が散りばめられていて読み応えもしっかり意識されてるなぁ。
あとユーマとレイナも久々に登場。学生編のキャラクターも本当に丁寧に描写してくれてますよ。
あとスルーされがちだけど蟹江先生の登場によってウヤムヤにされていた鬼丸の腕の調子も明らかになりそう。次回が気になる。

シューダン!(横田卓馬)

掲載位置と巻き気味の展開が続いてたので心配だったんだけど、次回より中学生編でセンターカラーとな。これを機に盛り返してほしいなあ。センターカラー最終回はさすがにないと思う。
本作は小6という特殊な時期をとても繊細に描いてるので、中学生のこれまた特殊な雰囲気もうまく描いてくれそう。

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